笛吹きもぐらのあなぐら歳時記

慢性疲労症候群の俳句日記

季語:寒の雨

寒の雨わたしにも降るが

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 去年の春から全身の怠さがぬけず、医者には「慢性疲労症候群」と言われた。漢方薬を飲むようになってかなり調子はよくなったが、それでも体調には波があって、僕の体は楽な時もあれば苦しい時もある。
 昨年の年末あたりは割合と元気に過ごした。しかし、年明け三が日が過ぎた頃に、またずどんと体が重くなった。もちろん薬は飲んでいる。体力を取り戻すために出歩くよう心がけて入るが、無理はしていない。しかし、初詣の人混みに出たのはいけなかった。普段より疲れたのは確かである。そのつけが後からきたようだ。

 不調の日が続く期間の中にも小さな波があって、朝から雨が降った日には小康をえた。傘をさして散歩に出る。降らない日には乾いて刺々しい街の冬の風が、雨が降ると、いくらかやわらかな肌触りになる。冬の雨はいい。鬱な気分が白い息となって大気に放出され、灰色の雨にとけて消えた。