笛吹きもぐらのあなぐら歳時記

慢性疲労症候群の俳句日記

2022-01-17から1日間の記事一覧

季語:凍空

何もない凍空に月 神戸の冬といえば、六甲颪。この風が吹くと、何もかも吹き払われて、空は素っ裸になる。透明な天球を見上げるのは気持ちがいい。暖房の温気で濁った意識が、冴えかえっていくよう。 凍えている月を桜の枯れ枝がつかもうとしている。しかし…

季語:凍てる

ねこやなぎ凍てる 近所の公園に猫柳の木がある。 温暖化の影響なのか、寒のうちだというのにもう穂がついている。近頃の冬は僕がこどもの頃に比べるとあたたかいが、それでも寒波のきた日にはダウンコートを着ていても凍えるほど冷え込む。猫柳は、六甲颪に…