笛吹きもぐらのあなぐら歳時記

慢性疲労症候群の俳句日記

季語:凍空

何もない凍空に月


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 神戸の冬といえば、六甲颪。この風が吹くと、何もかも吹き払われて、空は素っ裸になる。透明な天球を見上げるのは気持ちがいい。暖房の温気で濁った意識が、冴えかえっていくよう。
 凍えている月を桜の枯れ枝がつかもうとしている。しかし、高すぎて届かない。